死神じゃなくて

昨日、友達が家に遊びにきた。

 

新品のタロットカードで占いをした。

 

やり方やカードの意味がわからないのでスマホ片手に調べながら占いをした。

 

それぞれ今の自分の気持ちを占った。

 

結構当たってるじゃないかと盛り上がった。

 

タロットカードの結果とエピソードを照らし合わせて互いに話をした。

 

次に、それぞれ自分の未来を占った。

 

こういうの信じてないけど嫌なカードが実際でたら嫌な気持ちになるんだよな、死神が出たらどうしよう、と言ったりしながら。

 

死神は出なかった。

 

みんな良い意味のカードが出て、良かったなと盛り上がった。

 

その後で、他にどんなカードがあるのか確認してみようという話になった。

 

何か変わったカードが入ってないかなどと話しながら一枚一枚確認していった。

 

変わったカードは入っていた。

 

広告用のカードだった。

 

コレが入った状態で占いをしていたのだ。

 

みんな、盛り上がっていたのが恥ずかしくなり、そして一気に冷めた。

 

と同時に可笑しさが込み上げてきて少し笑った。

 

僕も友達も。

 

タロットカードで遊ぶのをやめた。

 

何が起こるかなんて、先のことなんて誰もわからないものだ。

 

病気、怪我、死、そういった不幸のカードをいつ引くのかわからない。

 

そして、広告用のカードが出てくるように、予想外の新たな期待はずれの出来事が起こることもある。

 

人生なんて理不尽なものだ。

 

そして、人はそんな先のわからない理不尽な人生を、悲しみも恥も消えないまま、笑い話にしたりしながら、流されるように歩いていく。

 

そんな気持ちになったりするのがandymoriの「夢見るバンドワゴン」という曲のこの歌詞。

 

しかし、相変わらずブルースは続いている。時としてくだらないユーモアを交えつつ。後戻りできない恥や悲しい出来事。突然の嵐に我を見失いながら。

 

わからない、がテーマの曲は水瓶座のアーティストには多い気がします。